ガラスコーティングの仕上がりを左右する下地処理の重要性 ③
ガラスコーティングの施工を行う際に欠かせない作業として「下地処理」と呼ばれる工程があります。
下地処置とは、大きく分けて4工程ありますが、これらの作業を疎かにしてしまうとガラスコーティング施工後の仕上がりの艶感に影響するほか、撥水性能などガラスコーティング本来の性能が十分に発揮されない事があります。
今回から4回に分けて下地処理の重要性と注意点について連載を行っていきたいと思います。
第3回目の今回は【磨き作業時の注意点】について書いていきます。
磨き作業は、コーティング施工においてとても重要な下地処理の工程となります。まず、コーティングを施工するには、施工面となる塗膜を出来る限り平滑にすることが求められます。この平滑な面があるのとないのとでは、コーティングの定着と被膜形成に大きな影響を及ぼします。車の状態によっても変わりますが、塗膜面には普通には見えないような細かいキズや汚れが付着しています。それらを残してしまうと塗膜面は、凸凹した面となり、コーティング被膜がキレイに並ぶことが出来ません。磨き用のライトを使用し、キズや汚れの見落としに注意しましょう。もちろん、磨き作業時にもライトでチェックしきっちり磨きを行いましょう。
また、汚れなどの状態により、ポリッシャー・コンパウンド・バフの組み合わせを使い分けることが大切です。入庫時に行ったボディチェックで磨きの工程を確認し、効率よく作業を行いましょう。
磨き作業時のポイント
① 磨き前のマスキングを忘れずに
磨き始める前に樹脂パーツやガラス、ゴム枠、エンブレム部分等をしっかりとマスキングで養生してください。磨きがどんなにうまくいっても黒いパーツにコンパウンドが付いて白くなってしまったら台無しですよね。
② ライトを使用し、磨き残しに注意
タイヤの次にボディーを洗うのですが、いきなりスポンジなどで洗わずに、高圧洗浄機などを使用し、ボディーに付着した砂や泥、ホコリを流水で洗い流していきます。これを行うことで、洗車キズの予防となります。
③ 磨き終わりはキズに注意し、コンパウンドの粉を取り除く
シャンプーをバケツに入れ、シャワーなどを使用し泡を作ります。スポンジやムートンなどにたっぷりと泡を取り、優しくボディーを撫で洗いで洗車していきます。この時に、スポンジなどに砂などの汚れが無いかをよく確認しましょう。
さて、今回は下地処理の注意点として【磨き作業の注意点】についてまとめました。
次回は、コーティング前の下地処理の最後の工程となる【脱脂作業】をまとめたいと思います。
ガラスコーティングの施工には、コーティング剤だけでなく施工店の卓越したプロの施工技術と細かな下地処理があってはじめて美しい仕上がりとなります。
コーティング施工は、プロの施工店に依頼して愛車の輝きと汚れのない美しいボディを維持しましょう。