2021年の花粉飛散量は、昨年に比べて1.8倍もの花粉が飛散されるという予想が出ています。花粉症の症状も出始めていて非常に大変な季節ですよね。花粉と一言にいっても様々な種類の花粉があります。今の時期が花粉のピークで、スギ花粉（２～４月）やヒノキ花粉（３月～５月）などが飛散しやすくなっています。花粉は、人間の体だけではなく、クルマにとっても被害が出るのです。今回は、そんな花粉による影響と対策について解説していきます。

花粉によるボディへの影響

花粉の季節に愛車が、上記の写真のように汚れていることはありませんか？
これが、花粉の汚れです。（黄砂と花粉両方が混じっていることもあります）

・花粉によるボディへの侵食

花粉は、クルマのボディーに付着するとボディーを汚し、傷つけるだけでなく侵食していきます。花粉が付着し汚れたので、洗車をするとシミが出来ていることがあると思います。これは、花粉の内部に含まれる「ペクチン」（タンパク質）が水と反応し、溶けだすことによって粘着性を増し塗装面へ固着してしまうことが原因です。

・花粉汚れには２種類ある

花粉汚れには、主に２種類あります。それは、「花粉そのものが積もっている汚れ」と「花粉と水が合わさり出来たシミ汚れ」です。花粉だけの汚れは、比較的簡単に除去することが出来ますが、シミ汚れは、塗装内部にまで染み込んでいる場合があり、容易に除去することが出来ません。特に塗装の表面が凸凹していたり、いくら洗車しても表面がざらざらとした感触が残ったりしている場合は、とても厄介です。

花粉汚れを除去するコツ

花粉には、「ペクチン」というタンパク質が含まれているため、タンパク質汚れを除去する事で対処します。

・洗車シャンプーの濃度を上げる

花粉汚れが付いた車を洗車する時には、最初に多めの水で花粉を水で洗い流しましょう。花粉が付いたまま洗い始めてしまうと洗車時に花粉を引きずってしまい、ボディーにキズを付けてしまうこともありますので、気を付けてください。また、洗車シャンプーの濃度を上げることも有効です。濃いめのカーシャンプーでたっぷりと泡立ててボディーをやさしく洗ってください。場合によっては、花粉汚れに泡を付け、乾かない程度に放置する事で汚れが落ちることもあります。

・熱（熱湯）をかける

花粉汚れの中でも塗装に染み込んで出来てしまった花粉シミを除去するのに有効なのが、熱をかける方法です。花粉汚れの原因となる「ペクチン」には、熱に弱いという特徴があり、熱をかけることでシミを除去することが出来ることがあります。
熱をかける方法として

・ドライヤーで温める
・ヒートガンで温める
・熱湯をかける
・スチーマーを当てる

という方法があります。
ドライヤーやヒートガンを使用する場合には、温める際に近づけすぎると塗装を傷めてしまうことがありますので、十分に注意してください。上記の方法の中で、比較的行いやすいのが、熱湯をかける方法です。やり方としては、花粉シミ汚れの場所にマイクロファイバークロスを置き、その上から60℃～80℃程度のお湯をかけるだけです。この時の注意点として、お湯をかけた後マイクロファイバークロスを置いたまま放置してしまうと一度浮いた花粉が再度塗装に付着してしまう場合がありますので、お気を付けください。

・夏になるまで待つ

ボディへの負担を抑え、一番手軽かつ安全に花粉汚れを除去する方法が「夏（暑くなる）まで花粉シミ汚れ除去を諦める」ことです。諦めるといっても、夏まで何もしないで待っているだけでは、花粉汚れなどがさらに付着し、汚れがすごいことになってしまいます。夏になるまでは、こまめに洗車を行い、さらなる花粉の付着を防止するようにしましょう。夏が来れば、ボディー全体の温度が上昇し、自然と花粉シミ汚れはなくなっていきます。

ガラスコーティングを施工して愛車の花粉対策を！

花粉対策として効果的なのが、ガラスコーティング施工です。ガラスコーティングを施工する事で塗装面をコーティング被膜が覆い、車のボディーへの花粉付着を防いでくれます。さらにホコリや泥なども防ぎ、小キズや汚れも防いでくれます。もちろんボディーへのツヤと輝きも増します。もし、汚れが付いたとても、汚れが落ちやすくなるため、洗車の手間も軽減することが出来ます。
ガラスコーティングの施工には、コーティング剤だけでなく施工店の卓越したプロの施工技術と細かな下地処理があってはじめて美しい仕上がりとなります。コーティング施工をする際には、プロの施工店に依頼して愛車の輝きと汚れのない美しいボディを維持しましょう。

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