ガラスコーティングの仕上がりを左右する下地処理の重要性 ②
ガラスコーティングの施工を行う際に欠かせない作業として「下地処理」と呼ばれる工程があります。
下地処置とは、大きく分けて4工程ありますが、これらの作業を疎かにしてしまうとガラスコーティング施工後の仕上がりの艶感に影響するほか、撥水性能などガラスコーティング本来の性能が十分に発揮されない事があります。
今回から4回に分けて下地処理の重要性と注意点について連載を行っていきたいと思います。
下地処理をしないとコーティングの性能が落ちる理由
車の表面には、目には見えない細かいキズや汚れ、鉄粉など様々なコーティングにとって良くない物が付着しています。それは、新車で納車されたばかりの車も同様です。
下地処理を行い、コーティングの障害となる汚れなどを除去することで、コーティングが持つ本来の性能を十分に発揮することが出来ます。
一方で、どんなに性能が良いコーティング剤を下地処理を行わずに施工しても、満足な仕上がりにはならず、コーティングの性能も十分に発揮されません。
場合によっては、キズやムラがコーティング被膜により浮き上がってしまい、逆に美観を損ねてしまい、再施工となってしまう場合もあります。
第2回目の今回は【コーティング前洗車の注意点】について書いていきます。
洗車と一口に言ってもコーティング前の洗車にはいつも以上に注意しなければなりません。
表面に付着している汚れや油分を除去する為にボディを丁寧に洗車します。砂埃や水垢等目に見える汚れは全て除去すると共に、ボディに付着している鉄粉の除去も同時に行います。洗車だけでは落ちない汚れは、専用のケミカルを使用して可能な限り除去します。また、洗車後は水滴が残らないようエアーブローなどでパーツの奥や隙間に注意し吹き飛ばし、水滴が垂れてこないようにします。
洗車時のポイント
① 洗車はホイールから洗う
エンジンクリーナーやタイヤ用シャンプーを使用し、タイヤ、ホイール、フェンダーアーチを洗浄します。
② 高圧洗浄機等で上から下へ砂や泥を落とす
タイヤの次にボディーを洗うのですが、いきなりスポンジなどで洗わずに、高圧洗浄機などを使用し、ボディーに付着した砂や泥、ホコリを流水で洗い流していきます。これを行うことで、洗車キズの予防となります。
③ よく泡立てたシャンプーで洗う
シャンプーをバケツに入れ、シャワーなどを使用し泡を作ります。スポンジやムートンなどにたっぷりと泡を取り、優しくボディーを撫で洗いで洗車していきます。この時に、スポンジなどに砂などの汚れが無いかをよく確認しましょう。
鉄粉の付着が気になる場合は、このタイミングでクリーナーや粘土を使用し、除去してください。
④ 水でよくすすぎ、完全に拭き上げる
洗車後は速やかにマイクロファイバーウエス等の柔らかいウエスで拭き上げます。その後、水滴が残らないようエアーブローなどでパーツの奥や隙間に注意し吹き飛ばし、水滴が垂れてこないように完全に拭き上げます。
さて、今回は下地処理の注意点として【洗車時の注意点】についてまとめました。
次回は、コーティング前の下地処理として1番重要な【磨き作業】をまとめたいと思います。
ガラスコーティングの施工には、コーティング剤だけでなく施工店の卓越したプロの施工技術と細かな下地処理があってはじめて美しい仕上がりとなります。
コーティング施工は、プロの施工店に依頼して愛車の輝きと汚れのない美しいボディを維持しましょう。